坂道グループとは——乃木坂・櫻坂・日向坂の現在

「坂道グループ」とは、秋元康プロデュースの女性アイドルグループ群の総称だ。乃木坂46・櫻坂46(旧欅坂46)・日向坂46の3グループが「坂道三姉妹」として呼ばれ、それぞれ異なる個性と方向性でファンを引きつけている。AKB48グループと同じ秋元康が手がけるが、「握手会中心」のAKB文化とは異なる「ライブとメディア」を軸にした展開が特徴だ。

乃木坂46:国民的アイドルの地位を確立した12年

2011年のデビュー以来、乃木坂46は着実にファン層を拡大し、「国民的アイドルグループ」の地位を獲得した。白石麻衣・西野七瀬・齋藤飛鳥・山下美月など歴代の人気メンバーは卒業後も女優・タレントとして活躍しており、乃木坂はキャリアアップの登竜門としても機能している。2024年現在は5期生が加入し、第一世代のOGを支持するファンと新メンバーのファンが混在する多層構造を持つ。シングル「チャンスは平等」(2024年)は配信でも好調で、ストリーミング時代への適応も見せている。

櫻坂46:欅坂46から続く「攻めの表現」

前身の欅坂46は「サイレントマジョリティー」「不協和音」など社会性の強い楽曲で強烈な個性を打ち出したが、中心メンバーの活動休止・脱退が続き2020年に櫻坂46へ改名した。改名後も土生瑞穂・山﨑天など実力派メンバーが軸となり「BACKS LIVE!!」などの独自イベントで人気を維持している。2024年の東京ドームコンサートは5万人超の動員を達成し、改名後の進化を示す節目となった。

日向坂46:「おひさまとの絆」を大切にする清涼感グループ

2019年に「けやき坂46」から独立した日向坂46は、明るく元気なキャラクターとファン(おひさま)との強い絆で人気を集める。「ドレミソラシド」「キュン」など親しみやすい楽曲と、バラエティ番組「日向坂で会いましょう」での自由な姿が愛されてきた。2024年は5期生の加入で新たなフェーズに入り、メンバーのソロ活動・卒業も続いた。

坂道グループの今後の課題

坂道グループ共通の課題は「人気メンバー卒業後のグループ維持」と「配信・SNS時代への対応」だ。握手会やサイン会など対面イベントの規模縮小傾向が続く中、ライブエンタメとデジタルコンテンツの両立が次の成長のカギとなっている。また、SKE48・NMB48など同系列グループとの差別化も継続的な課題だ。