コロナ禍から復活した音楽ライブ市場

2020〜2021年のコロナ禍でゼロに近くなった音楽ライブ動員は、2022年以降に急速に回復し、2023〜2024年には過去最大規模に達した。供給抑制の反動と「生の体験への渇望」が組み合わさり、人気アーティストのツアーチケットは落選が当たり前の激戦状態が続いている。

2024年国内ライブ動員ランキング(推計)

2024年の国内動員上位を見ると、BTSメンバーのソロコンサート・TWICE・aespa・NewJeansなどK-POPアーティストが日本での大規模ツアーを成功させている。国内アーティストでは嵐メンバーのソロ、EXILE TRIBE系グループ(三代目J SOUL BROTHERSなど)が数万人規模のアリーナ・スタジアム公演を実施した。

Mr.Children・サザンオールスターズ:国民的バンドの集客力

日本が誇る国民的バンド、Mr.Childrenとサザンオールスターズは2024年も大規模公演を実施し、スタジアム級の動員を達成した。Mr.Childrenの「miss you」ツアーは全国47都道府県をカバーする大型企画で、ファンの熱狂を証明した。サザンオールスターズの大みそかカウントダウンライブは毎年メディアでも大きく取り上げられる恒例イベントだ。

フェスティバルの動員回復

FUJI ROCK FESTIVAL(新潟)・SUMMER SONIC(東京・大阪)・ROCK IN JAPAN FESTIVAL(千葉)などの大型フェスは2022年以降に通常規模に戻り、2024年は各フェスともに数万人〜10万人規模の動員を達成した。外国人観光客のインバウンドが音楽フェスにも流入し始めており、フジロックでの外国人比率上昇が話題になっている。

ライブ配信との共存

コロナ禍で普及したオンラインライブ・配信チケットは、リアルライブ復活後も一定需要を維持している。地方在住ファンや海外ファンへのリーチとして配信ライブを組み合わせる「ハイブリッド公演」が標準化しており、動員数に「配信視聴者数」を加えた「総接触者数」での評価も浸透しつつある。